秘境というにふさわしい田舎町と湖:イミルシル

2016/12/26 1DH=11.5円

ティネリールから北へ約140KM、

イミルシルという小さな村へ行ってきました。

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オフシーズンの為、外国人観光客が他にはおらず

ひっそりとした秘境の湖と村の雰囲気を味わえました。

 

トドラ渓谷からイミルシルの村までは、バスで約3時間の道のりです。

その先の湖まではタクシーチャーターとなる為、

アーモンドに宿泊していた女性2人に便乗して行く事にしました。

 

この移動が想像以上に過酷で参りました。

ボロボロのミニバンはかなり古く埃っぽい・・・

席は一番後ろのタイヤの上。

足が変な向きにしか伸ばせません。

 

その上、出発してまだ20分も経っていない内から

3人がげーげー吐いていてカオス状態。

ビニール袋破れないだろうねぇ、床にこぼさないでよ。

 

道はアスファルトだし、カーブだって超ゆるやかなのに。

乗り心地の悪いミニバンという条件を加えても・・・

吐く要素が見つからないんですけど。

それよりも峠越えが寒すぎて、身体が芯まで冷えるのが辛かったわ。

 

更に追い打ちをかける様に

途中、ものっっすごく臭い遊牧民女性が乗って来て

更に車内は過酷な状況に陥りました。

 

悪臭が車酔いを促進させ、ゲロも止まりません。

 

これを嫌がっているのは、モロッコ人も同じです。

おじさんは鼻つまんで「臭いなぁ」ってジェスチャーを見せ

お兄ちゃんは首に巻いているスカーフで鼻と口を覆い

この上なく不快な顔をしていました。

 

まぁ・・・遊牧民の生活スタイルにシャワーは無いからね。

これが老人ならここまで臭くないはず。

悪臭を放つ女性は推定20代半ば、キツイ・・・。

本当にキツイ・・・。

 

日本製マスクの鼻部分にハンドクリームを塗り込み

アロマの香りでごまかしごまかし耐えしのぎました。

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この移動、辛かったランキング上位に食い込んできましたね。

ボリビアの夜行もひどかったけど・・・

※関連記事→最低だ深夜3時に皆で野ション:スクレからサンタクルス

 

馬力が弱いミニバンは、峠の上り坂めっちゃノロノロ運転。

トドラ渓谷から3時間半かかりました。

 

当初は日帰り予定でしたが、到着時既に11時半。

イミルシル→ティネリールの最終バスは14時。

時間が無さすぎです。

バスも想像以上にカオスで疲れたし、ゆっくりご飯食べてから

湖へ行きたかったので、1泊する事にしました。

 

・BASSOU

ダブルベッド・シングルベッド各1台、バスルーム付き

タオル、トイレットペーパーあり、食事なし

1部屋150DHを3人でシェア。

大きなストーブと大量の毛布を用意してくれました。

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イミルシルの村から湖への公共交通機関はなく

タクシーか荷台の付いたバイクに乗るかの二択です。

価格はどちらも150DHで、湖滞在時間は1時間だそう。

吹きっさらし且つ椅子も無い様な荷台に乗る人なんているのでしょうか?

同価格で。

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とても親切なドライバーさんで、放牧中の羊や山羊

ベルベルの家、湖の撮影スポットにも多数停めてくれ

湖だけでなく道中もずっと楽しく過ごせました。

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冬は家畜用の草が足りないので、

多くのベルベル人達は砂漠方面へ羊たちを連れて移動します。

立ち寄った集落には誰一人残っていませんでした。

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再びこの地へ戻って来るのは5月だそうです。

 

湖は2つとも秘境!!って感じでした。

1つめの湖。だーーーれもいません。

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湖の透明度がスゴイ!

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数日前に降った大雪が残る景色が続きます。

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2つ目の湖も静かな景色が広がるのみ。

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夏はコバルトブルーに見えるらしいですが、

雪が残る秘境の湖っていうのも悪くないかな。

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過酷なミニバスを耐えて来たかいがありました。

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往復約1時間のドライブ中、すれ違った車は皆無。

完全貸切状態でした。

 

村に戻ると、村人たち(少々大げさかもしれませんが)が

全員自分たちを知っている様に感じました。

宿泊先も明日の予定も・・・

 

そんな小さな村にも、エスプレッソマシンが置いてあるカフェがあります。

村一番の広場に面したお店です。

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モロッコはお茶だけでなくコーヒーも美味しいので

カフェタイムが楽しくて嬉しいです。(6DH)

おじさんしかいないローカルカフェ。

かなり入りにくいのですが、ツーリスティック向けのカフェが無かったので

ついにローカルカフェデビューしちゃいました。

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テーブル横で話しているのは絨毯屋のおじさん。

ずーーーっと私達を見張っていました。

私がタバコに火をつけると「ノースモーキングだ!」と。

女だから?

周りを見渡してもタバコを吸っている人はいません。

田舎のカフェは禁煙なのでしょうか?

不明です。

 

お会計が済むと「行くぞ!」とおじさんの家へ案内されました。

絨毯絨毯って言うから店かと思いきや、普通の家。

家の一室に絨毯とジュラバが置いてありました。

 

「タバコ持ってるか?スモーキングタイムだ!」

 

ええーー、さっき吸うなって言ったくせに。

 

おじさんは全く絨毯の営業をせず、

タバコに葉っぱを加えて巻いていきます。

「出来たぞ!」

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一服いただくと・・・

濃いわ!!!!

こんな大盤振る舞いに葉っぱを混入させた葉巻は初めてです。

標高2500Mというのも手伝い、フラフラしてきました・・・

判断能力が低下している感じがして気分良し。

 

はっっ!!これがおじさんの戦略か。

気分よく買い物させるという。

3人中、1人は買うつもりで来ていたので

案の定、絨毯を1枚購入しました。(気分よく)

これも田舎ならではの買い物かなと思います。

 

店を出た後、土産屋の営業がかかるのは買った実績のある人だけ。

私は買わない人なので、全くお声がかかりません。

田舎のコミュニティ恐るべし。

 

モロッコの田舎町も良いもんです、1泊して正解でした。

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全く観光客慣れしていない素朴さが良くもあり、怖くもある。

田舎に行くほど、小さい子供までもがヒジャブを巻いていて

よりイスラムモロッコが感じられた一日でした。

 

帰りのバスは、行きとは比べ物にならない程普通でした。

しかも毛布まであるじゃーん。

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一番乗りだった私は一枚拝借し、腰から巻いて防寒対策。

これだけで寒さが全然違うわ。

ゲロ吐く人がいないというのは大変快適、全然違うわ。

道中の景色や村の様子を見る余裕が生まれますね。

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臭い人も乗って来なくて、それだけで救われた気持ちになりました。

本来、バス移動って車窓が楽しくて好きなんだよね。

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そうそう、これこれ。

 

モロッコは観光化が進み、

イミルシルの村にもホテルがどんどん建っています。

宿泊中のトドラ渓谷も、ここ数年で観光客がぐっと増えたんだって。

秘境も数年後には秘境でなくなる可能性もあるなぁ。

その前に是非。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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