物価が安くて居心地良い街:チトーが眠るベオグラード

2018/7/4  1RSD=1.1円

バルカン半島といえば民族衝突が絶えないエリア。

セルビアは半島内一の領土を誇る中心的存在です。

どんな血の気の多い人達が住んでいるんだろうと思ったら

全くそんな印象は受けませんでした。

 

バスターミナルでのスリ未遂事件とバス停窓口のクソ対応で

第一印象こそ悪かったものの

滞在するにつれ居心地の良さを感じてきました。

 

観光客が接する人といえば店員さん、ウエイターさん。

皆さん笑顔で接客してくれて、チップを進んで置きたくなりました。

英語メニューが無い個人店で、英語で説明してくれたり

灰皿をこまめに取りかえてくれたりね。

物価も落ち着いてきて、カプチーノ一杯130-170RSDくらい。

店に入る前に価格をチェックしなくて良い幸せ。

カフェもオシャレでい心地良いんですよねぇ。

全面的に喫煙可なのも嬉しい。

ピザ1ピース(結構デカ目)140-200RSD。

レストランで肉食べても1,500RSD以下で優雅な気分が味わえます。

店内は高級そうな感じでもリーズナブル。

パンにつけるペーストが激ウマでした。

全面的にドイツやオーストリアの1/3ですね。

【ご飯が美味しい国は何を食べても美味い】

この法則はセルビアでも当てはまりました。

パンも美味しいし、食材も美味しい。

人参やジャガイモもゴジゴジしていません。

ちゃんとほくほく。

おかげでカレーも美味しくできました。

スーパーの店員さんも穏やかで「たったこんだけしか買わんのかい!」

という少量でも快く対応してくれる方ばかりでした。

だってキロ単位なんて消費できませんもん。

 

とてもドンパチばかりやってる人達とは思えません。

 

まぁ爪痕は各地に見られますけどね。

ザ社会主義国って感じの建物がそのまま廃墟になっていたり

NATOにより空爆されたビルをそのまま残していたりします。

チトーさんやバルカン半島については深くは知りませんが

彼がカリスマ的存在だったことはわかります。

バルカンを統一できてたのは彼の時代だけだもんね。

彼が死んだとたんに独立だー、俺らは何とか族だーって皆が言い出して暴走。

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倉山満氏の軽快なyoutube動画を参考に、にわかチトーファンとなった私は

「花の家」と呼ばれる彼の霊廟へ行ってきました。

二人の警備員さんが守り、清潔に保たれています。

周りに展示されていたチトーへ向けたメッセージが詰まったバトンは印象的でした。

チトーって親しみやすさもあったのかもな。

デザインが軍事物から農具、オリンピックものまで幅広い。

サラエボで冬季オリンピックやったんですよね。

ユーゴってお金持ってる国だったんだぁ。

自らの手で花を手向ける人もいました。

この後、直立不動でチトーを思うご老人二人。

凛としてらっしゃいました。

花を手向けると、立ち入り禁止エリアにも入れる様です。

なんか資料見てるな。

別館の博物館は乱雑としていて、レベルとしてはイマイチかな。

展示品は多いだけに残念。

その中で、皆で戦おう系のポスターは興味深かったです。

女性が描かれているものも多い印象。

これぞ社会主義というレッドカラー。

当然カリスマの政策が死後に及ぼす影響は大きく

それを考えながらバルカンを周ろうっと。

 

例えば、チトーは民族主義・独立主義は徹底的に弾圧する一方

社会主義批判は多めに見たり、宗教の自由は認めていました。

その為バルカン半島には正教会の聖堂、カトリック教会、モスク、シナゴークが

ごちゃまぜに建っていたりします。へぇー。

 

チトーはソ連を仮想敵とし「国民総力を挙げて戦おう!」と

ばらばらな民族をまとめていた為、各家庭に銃がある状態でした。

だから独立だー!となった時に、いち早くぶっ放せるわけだ。

バスターミナルなどで見かける「銃禁止」マーク。

今も所有してる人多いんですかね。

張り紙がしてあるだけでノーチェック。完全にザル。

へぇーなど。

 

ベオグラードは居心地が良く、また新たに興味が持てる人物

バルカン史にも触れるキッカケができたので、来て良かったです。

私はやっぱりカリスマ指導者に惹かれるな、うん。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。



物価が安くて居心地良い街:チトーが眠るベオグラード」への2件のフィードバック

  1. あいこ

    チトーさん?
    知らんけどカリスマだったんだねぇ
    インドのガンジーやキューバのチェゲバラやタイの王様的な
    日本だと頑張って山本五十六あたりか
    今でもただの日に花をたむける人がいるのもすごい

    返信
    1. takako 投稿作成者

      チトーさんは実際に政権を握って、バルカン半島一つにまとめていた人物なので
      革命家ゲバラや、一軍人の五十六さんとは比べ物にならない大物です(*^^*)
      旧ユーゴ圏がひとつだったのは彼の時代だけ、そう聞けばカリスマ度がわかるはず!

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