2016/3/25
グアテマラのセマナサンタ(聖週間)盛り上がっていました。
この期間中は、キリストのエルサレムでの受難を再現する為に
信者たちがキリストや十字架、棺などの山車を担ぎ
オーケストラを引き連れ、町中をゆっくりと練り歩きます。
元々は字が読めない人へ向けて、
物語を具現化するという意味合いがあったそうです。
セマナサンタ中で一番の盛り上がりを見せる復活祭の日。
グアテマラ人のテンションが高い高い。
バスの中や町中でも、話しかけられやすいのです。
しかもハイテンションで。
車掌に至っては「レッツゴー」「ブラボー」なんて大声出しちゃって
ぎゅうぎゅう詰めの客も笑顔で応えます。
外国語を発し、客とムダ口をきく車掌なんて初めて見ました。
浮足立っているのが伝わり こちらも笑顔になります。
訪問先の「スニル」にも、いつもとは違う雰囲気が漂っていました。
息を飲んだのが、民族衣装に身を包んだ女性たちの美しさ。
普段着とは明らかに違う、特別な日用の一張羅です。
上下同系色でまとめた出で立ち、金色や鮮やかな色の衣装が多い。
そんな華やかな女性がずらりと並んだ様は圧巻です。
インディヘナの中には写真を拒否する人もいるのですが
今日ばかりはその確率も低く、カメラを持つこちらをチラチラ見て
「撮ってほしいな」という印象さえも感じられました。
オシャレをするとテンションが上がる!
これは世界共通なんだなって思いました。
アルフォンブラを香で清め、祈りをささげ、その上を山車がゆっくりと進んで行きます。
アルフォンブラ:色の付いたおが屑を並べて作ったじゅうたん。
果物や野菜、花などもデザインに使います。
滞在中のシェラは大きな町なので、山車も大きくて立派です。
(以下シェラの様子)
大勢の人が道を埋め尽くし盛り上がってはいるのですが、
シェラには洋服姿の人が多く、山車を担ぐ人たちも紫色の服に身を包んでいます。
その賑わいは夜まで続き、お祭り騒ぎ。
こんな派手な都会の雰囲気も良いのですけど・・・
侵略者が持ち込んだ宗教を受け入れつつも、民族としての色は失わない。
そんな素朴さと強さが感じられる田舎の町「スニル」の人々が
深く印象に残りました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
