2016/7/6-16
パラグアイのイグアス日本人移住区は、まさに日本。
道端で「こんにちは」と挨拶が交わされ、「どーもー」って会釈するパラグアイ人もいます。
日本食材が手に入り、お寺があり、桜も植えられています。
長期旅行者に人気が高い「民宿小林」に宿泊しましたが
本当に評判通り部屋は清潔で、人があたたかく居心地最高の宿でした。
民宿小林はイグアス居住区より10キロ程離れた所にあります。
朝もやのかかる幻想的な夜明けから、天の川が見える夜空まで
自然の中で日本食を食べながらゆっくり過ごせるのが魅力。
部屋からは見える景色は、畑の中を走る赤土の一本道。
鳥の鳴き声と犬の駆ける音だけ。
散歩に出かけると宿の犬が付いてきます。
一匹だけ白い犬がいます。こいつ周りにあまり相手にされず仲間外れ。
犬社会も大変だね。
夕飯は、すき焼き・蕎麦・カレー・生姜焼き・稲荷寿司、味噌汁、おでん等の
日本食をお母さんが作ってくれ、全てが美味しい。
米ももっちりしていて日本米っぽい。
宿の周りには何もありませんが、お父さんに言えば
農協やラーメン屋、移住資料館、カピバラのいるお宅等に連れて行ってくれます。
柵の中には山羊・カピバラ・七面鳥・鶏がいっぱい。
エサの時間は皆が群がりカオスと化します。
エサの時間が終わると、一列になりどこかへ向かうカピバラ。
移住当初は、住む家と土地だけを与えられゼロからのスタートでした。
土地を耕し、生活の基盤を作るのには大変な苦労があっただろうな。
このお宅はダチョウや鶏の飼育もしていました。
農業と牛の飼育を手広くやっているお家にもお邪魔し、
様々な農業機械の説明や、牛の飼育についてお話が聞けました。
こんな沢山の牛を見たのは初めてでした。
牛にも性格があり、好奇心旺盛で近寄って来る牛、臆病で遠くからこちらを見ている牛
牧場主になついてスリスリしてくる牛、個性豊かで面白かったです。
発情期には柵を飛び越えてしまう元気牛もいるんだって。
牛たちが尿を飲み合っていて驚きましたが、
エサには塩がブレンドされていて、尿にも栄養が含まれているそうです。
そのエサも機械で混ぜ、ザーッと溝に流し込むという機械作業。
農業と酪農の他に、土地や機械を貸して収入を得ている日本人移住者も多いとか。
巨大農薬撒き機カッコいい。
土地が広大なので、機会も巨大化しますよね。
2泊3日のイグアスの滝旅行から帰って来て、体調を崩しました。
「今日は何も食べたくない。」という私に
お母さんは「少しは食べた方が良いから。」ってお粥を部屋まで持ってきてくれました。
なんて温かい心遣いなんでしょう。
「食後にはパブロンも飲むんだよ。」と薬までいただいて、涙が出そうです。
食べたくないって言ったくせに、梅干・塩昆布といただくお粥が美味しくて
煮魚と共に食が進むこと進むこと。
土鍋いっぱいのお粥を、夕・朝の2回に分けて完食しました。
亭主関白なお父さんはヘビースモーカーです。
オーナーが喫煙者ってのは、同じ喫煙者には嬉しいですね。
煙草が安い(パラグアイの煙草 ケンタッキー約50円)国で
気兼ねなく堂々と煙草が吸える幸せ~~。
ゲストの喫煙率が高かったのも、居心地の良さに一役買っています。
パラグアイには20日程滞在しましたが、特に何もしていません。
日本食を食べ、韓国スパに通い、犬と散歩し、釣りくらいでしょうか。
イグアスの滝観光へは出かけましたが、ブラジル・アルゼンチンですし。
観光スポットや派手な名物も無いパラグアイ。
でもそこがいいんですよパラグアイ。
南米にいるのに何故かなつかしい空気が漂っているのです。
重い腰を上げ、ブラジルのサンパウロへ深夜バスで向かいます。
手には塩昆布おにぎりとたくあんを持って。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

カピバラ飼ってるとか驚き!
お姉ちゃんが飼いたいけど水中でしか排泄できないからお風呂でしか飼えんとか言ってたわ
ダチョウもすごいけど牛が白いのも違和感
茶色とホルスタインしかイメージなかったわ
てか日本食だ!
ダイナミックだ!
お粥まで作ってくれるなんて親切だね~
あいこちゃん
動物カオスでしょ。なんでも有りのお宅でした。
そう!一般宅でこんな感じなのが面白いよねー。
「息子がワニ拾ってきたから仕方ないから飼ってるんだわ。」とかね。
パラグアイの日本食&民宿小林は最高でした。
あんなに甘やかされたので、現在ブラジルで食ストレスを感じています。