2018/5/17
キエフからチェルノブイリへ行ってきました。
現在ツアーでしか立ち入ることができません。
未だに放射線レベルの高い箇所もあるし
事故現場周辺の街は廃墟と化したまま朽ち
そこに押し寄せる観光客が異様さを助長していました。
ツアーに参加するには一週間前までに申込みが必要です。
エリア内に入るのにパスポートチェックがある為
ツアー会社が政府に申請しないといけないそうです。
なかなか先の予定を立てない、そしてツアーを避けたがりの私が
仕方ないので珍しくツアーに参加しましたよ。→ SOLO EAST TRAVEL
かなり人気の高いツアーの様で
ワンボックスカー15人程のグループで
同社の車はこの日3台も出ていました。
集合時間ぎりぎりに行った私は
一番前のドライバーとガイドに挟まれた席に座る様に言われました。
見晴らしはいいけど、足狭いし座席は直角。
リクライニングシートを確保したい人は早めに行きましょう。
パスポートチェックやら、承諾書?にサインやら
確かに個人では絶対に入れてもらえない雰囲気でした。
「面倒な書類関係はソビエトの名残ね、はぁ全く」
ガイドさんが度々ロシアをディスってました。
ツアーでは原発事故後に廃墟になった街散策と
現在再稼働を始めている第一~三発電所の近くまで行く事ができます。
廃墟散策時にガイドさんから強めの注意が!
「決してし土の上に座らないで下さい。放射線量が高いですから。」
空気中よりも土の上の方が断然数値は高めで
土壌が汚染されているのが目で分かります。
世界には廃墟マニアが多いのでしょうかね。
他のバス会社、個人ツアーで来ている人もたくさん。
なんでこんなに人気なんでしょう・・・
私はというと、原発事故って本来こういうものでしょ?
という惨劇、爪痕、現実を見たくてやって来ました。
原発事故として比較される福島。
チェルノブイリ博物館にも日本コーナーがあり
福島の現状や広島・長崎の写真が多く展示されていました。
原爆投下と発電所事故を一括にするのはどうかと思うんだけど。
オーディオガイドにも日本語があるという力の入れようで驚きました。
福島原発ってあれだけの事故があったのに
6年も経たない内に何事も無かった様に
職員が働くオフィスができ、社食、ローソンまであり
普通に社員が働くスペースが出来上がってて
ちょっと。。。不自然っていうか。
もっと莫大な被害が出たはずだったんじゃないの?
一方、実際に人が住んでいたエリアは?
日本政府は福島をプリペットみたいな廃墟にさせる気はない様で
事故直後は何十年も人が住めないなんて発表したくせに
自己責任で戻ってもいいよ~なんて言い始め
復興ビジネスまでにおわせる始末。
危険だと分かっていても、国民の反対があっても
原子力発電に依存する方針は変わりません。
4号機の核燃料プールが空っぽになってた件や
デブリが消えた謎は封印されたまま・・・
いよいよエイリアンに見放されそうです。
チェルノブイリも然り。
再稼働を始めています。
ロシアからのエネルギー依存に終止符を打ちたい
ウクライナ側の強い要望の現れでしょう。
周りは廃墟なままなのにね。
所々に書かれた落書きが不気味でした。
もーなにコレ。
あ、あっちにも不気味なのがいる。
こえーよ。
遊園地は放射線量が一番高かったです。
100マイクロシーベルト以上。
ここに一年間住んでいたら白血球やリンパ球が減少し
放射線障害が起こるレベルです。
カウンターに群がる観光客。
私も含めて皆さんモノ好きだなぁ・・・
こんな所でまで被爆しにやって来てるんですから。
日本もウクライナも原発依存。
原爆を投下されても
大きな事故が起きてもなお原発依存。
大きな力について考えさせられたチェルノブイリでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
