結婚式でインドの闇の深さを見た気がした:ビジャプール

2018/2/2

「結婚してるの?」全世界共通の質問。

そして「してないけど、で?」って毎回思う質問。

私にとって面倒くさいなぁくらいの話題が、

インドでは最重要課題と言ってもよく

話を聞けば聞くほど切なくなってしまう今日この頃です。

 

ビジャプール最大の観光スポット

ゴール・グンバス。

バチカンのサン・ピエトロ寺院に次ぐ大きさを誇る廟です。

こんな田舎町にこんな巨大な建造物が!という違和感がすごい。

インドなめたらいかんですな。

残念ながら行った日は金曜日で、敷地内の博物館が休み。

それにも関わらず入場料は200ルピー・・・

去年の倍値になってるし、博物館やってないし、ちょっとツイてないので

観光地はそこそこにしておきます。

 

街は城壁に囲まれていて散歩をしていると突如

要塞や威厳のある建物に出くわします。

トタン屋根の家のすぐ後ろにそびえる要塞。

ゴミ山の向こうに立派な城壁とかもあり。

ゴミを所かまわず捨てるから臭いのなんの。

特に水辺がひどいです。

 

イスラム系の人が多いエリアなので、こんな看板もありました。

ブルガにも流行とかあるんですねー、真黒なだけかと思いきや。

スカーフの縁だけに派手なデザインが施されていたり

二枚の布を上手に組み合わせて被っている人もいますね。

体力が尽きかけてきてバラカマン(王の墓)見て帰ろうかと思っていた矢先

木の下に集まっている人たちがこちらを見ているのに気付きました。

ん??

女性たちが「こっちにおいで!」というジェスチャーをしています。

ちょっと下りて行ってみますか。

 

着飾った女性たちが集まっていると思ったら

結婚式の前祝なんですって。

 

年配の女性たちが歌を歌いながら

果物を新郎新婦のサロンに入れていきます。

二組合同で儀式が行われていました。

すごい年の差がある様に見えるんだけど、こう見えて若いのかしら。

 

この後にご飯が出るから、一緒に食べていきなさいと誘われました。

おお、是非ご馳走になります。

 

この地方の女性はピアスをがんがん開けていて、とっても華やか。

皆さん耳には2~3つ、鼻にも開けています。

今日はセレモニーなのでいつもより着飾り

おばあちゃんたちの装飾が超派手でした。

「さぁ写真を撮りなさい」と無表情になる・・・何故。

談笑中の笑顔の方が素敵なのに。

 

反対に男性の服装は白一色です。

結婚式でも男女がパキっと分かれるんですね。

キンマを口に含んで皆さん上機嫌です。

 

でもさぁ・・・

言っちゃってもいいですか?

着飾った皆さんに申し訳ないけど。

 

「茶番なんじゃねーの?」

「こんなん誰も望んでないんじゃないの?」

 

カレーを食べながら、インドの結婚事情

広く言えばインド社会の現状には

私の想像を遥かに超えた束縛があると感じました。

親や祖父母が探してきた相手と、顔合わせだけして結婚。

建前上「お互いが気に入れば」なんて言ってるけど

女性側からNOなんて言えないし、お金もずいぶんかかります。

外の世界から遮断されて、それに疑問さえ持たない方が幸せだけど

「こんなの嫌だ!!!!!!」って思ってる子達も多い。

それを友達や親に話すことすら許されないから、無害な外人に話すのです。

「ママのこと大好きだけど、どうしてインドで私を産んだの?」

「好きな人に好きだと伝えることさえ許されない。どうして俺はインド人なんだ?」

「自分の周りの小さい世界なんてどーでもいい、うんざりする」

「根も葉もない噂ばかり、陰口ばかり、だから本音は誰にも言えない」

もう聞いてて哀しくなる。

「インドのそういう習慣をどう思う?」

「大嫌い!でも受け入れないとここで生活できないから」

もう、ほんと哀しくなる。

 

我々日本人だって国家権力には逆らえないし

人類は巨大な力に支配されている。

でも、インドではその範囲が極端に狭いんですよね。

仕事にしろ結婚にしろ、自分では選べないという現実があるから。

 

たまーーにラフなご両親で、彼氏とか彼女という関係を認められてる子もいたけど

圧倒的少数派ですね。

極端な話、同姓の友達さえも作っちゃダメって言われてる女の子もいるし。

友達からの余計な情報をカットさせたいのでしょうね。

 

ご飯の後はゴールドとサリーのお買い物へ出かけます。

ぞろぞろ皆でお買い物。

今日はお日柄が大変よろしいらしく、マジで結婚式ラッシュ。

他の御一行様もゴールド屋に殺到してカオスでした。

これらの支払いは全て花嫁の父親なんですって。

嫁がせるのに大金がかかるっていうのも本当なんだ。

 

花嫁に「これからお家に来てよ」と誘われましたが、丁寧にお断りしました。

こういうお誘いは勿論嬉しいですよ。

でも、なんだかやり切れない気持ちになってしまって。

魚食べるって言ってたし・・・内陸部の魚ほど怖いもんはないし。

 

こんなことを考えてると

アホみたいにうるさいクラクションも

ぼったくりリキシャーマンも

体を触ってこようとする奴等も

好奇の目でガン見してくる人たちも

優しい気持ちで受け止められる様になってきました。

 

イギリスも日本も、そしてガンジーさえも手を付けることができなかった問題。

インドの闇みたいなもんを、泣きじゃくる花嫁の涙に見た様な気がしました。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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