ムダの限りを見た!片側十車線の道路&軍事博物館:ネピドー

2018/1/5 1円=0.08チャット

ミャンマー人に「ネピドーへ行く」と言うと必ず嫌な顔をされます。

何であんなとこ行くんだ?と。

ムダを見に行くんですよ、ムダを。

国会議事堂前の片側10車線の道路と、

アホみたいに広いと噂の軍事博物を。

 

ネピドーの周りは田舎同様畑が広がり、牛がたくさんいて

いっぱい荷物を積んだトラックが黒煙を巻きあげて走っています。

そういう点はミャンマーの田舎町といった感じですが

道路だけが違います。

ネピドーに街に入った瞬間なんだか笑ってしまいました。

本当に車が少なく人もいないのです。

人といえばロータリーに立っている警官くらいでしょうか。

 

安宿がないのも観光客を遠ざけている要因かな。

宿代は最低25ドル〜と高めだし、周りに何もないので

夕食は必然的にホテルで食べることになるので高く付きます。

長居できる所ではありませんね。

今回booking.comで最安値だったGolden lake hotelに宿泊しました。

フロントから宿泊棟までムダに遠く、電気カートで移動。

ホテル名にもあるレイクの向こうに宿泊棟があるのです。

敷地だけは広いですねぇ。

しかし25USDもするのに、室内にバスルームはなく

同階に専用トイレとシャワー室が固まってある変な設計。

だから鍵は3つ。部屋とトイレとシャワー室。

かび臭いバスルームだし、朝食も微妙なホテルでしたが、唯一良い点がありました。

徒歩圏内に村があり、個人商店で買い物ができました。

田舎のど真ん中に遷都しちゃったというのがよく分かります。

 

ネピドーでの移動手段はバイクかタクシーのみ。

ホテルで1時間5000チャットでチャーターして観光に出かけました。

他の地域に比べたら格安です。

ほぼノンストップで爆走してこの値段。

国会議事堂前の道路→ウッパサンティパヤー→軍事博物へ行ってもらいます。

 

わーテンション上がってますね。

旅先でジャンプショットは滅多にしない私が飛んだ。

ムダーーー。

遠くにかすかに写り込んでいる建物が国会議事堂です。

もちろん近くまでは行けず、超遠くから眺めるだけ。

ムダにロータリーがたくさんあります。

ラッキーナンバーからして9カ所らしいですが未確認。

 

ネピドーで一番有名なお寺、ウッパサンティにも寄ってみました。

これまたムダな臭いがぷんぷんします。

やっぱり。

景色を眺めに縁まで行くのも疲れそう。

パヤーの中もがらんとした空間が広がっていました。

さてお目当ての軍事博物館へはここから40分ほどかかります。

そんな遠くに作らなくても・・・ねぇ。

 

軍事博物館のレビューを見ると「広い」と書かれています。

まぁ広い広いって言っても所詮ミャンマーでしょ・・・

なんて軽く考えていましたが。

 

大間違いでした。

 

ミャンマーだからこそ本当にここまで徹底的にやれるんだ、と。

 

広いというか…

建物と建物の距離、部屋と部屋の距離がものすごーく遠いんです。

 

幹線道路から博物館の入り口まで

入り口から身分証明書チェックポイントまで

更に博物館まで

それぞれ2キロくらいあるんじゃなかろうか。

敷地内に入ってからも、コーナーが霞むほどです。

展示会場は海軍館、歴史館、空軍館と大きく3つの建物に分かれていて

その間も各1キロ以上はあるのでは?

中心にある歴史館から海軍館を眺めてみました。

遠っっ。

エントランスの階段も容赦なく長い。

はじめ軍事博物館は広いから待ち料金の事を考えて

バイタクの兄ちゃんに「待たなくていい」と言ってましたが、とんでもない。

丸一日チャーターして正解でした。

歩いて周ったというブログを読んだことありますが

私にはとてもじゃないけどムリです。

 

この建物内もまたバカみたいに広いんですもの。

どこまでも続く廊下。

あちらの部屋まで1キロくらいあるのでは?

この距離感で散らばってる巨大建物が3つ!

もー、廊下歩くだけでぐったりです。

もー、どこから見て周ればいいの?

電力不足の国なのに館内は私の為だけにキンキンです。

この戦場の兵士人形、手をぐるぐる回して電力を起こす様子を再現します。

チープですねぇ。

どうしても広さとムダに目がいってしまいます。

 

道案内兼いろいろ説明してくれる軍人さんもいます。

武器はどこから輸入しているか聞いてみると

海軍の武器は現在輸入はしておらず、全てメイドインミャンマーだそう。

へぇー、疑わしい。

展示されてるエンジンは米国産ばっかりだし。

あまりにも一般の生活で「技術」というものが見られないからなぁ。

 

あとは軍港が置かれている地域のジオラマがあったり、

メカ装置の展示、お偉いさんの写真などなど展示内容は盛り沢山。

日本産の天体望遠鏡。

地雷探知機。

地雷の種類がコミカルに描かれたパネル。

ジオラマにパヤーを入れ込むところがミャンマーらしいですね。

電飾ぴかぴかも健在。

興味深いのは日本との関係です。

こんなだだっ広くて、あまたの写真の中から

わたし日本軍の写真を遠くからでも見つけられる力が備わった気がします。

あれ?なんか日本軍ぽいな…って。

気のせいですかね、相当ビンゴ率高いっすよ。

アウンサン氏が日本に来ていた時の様子。

日本の修理工場の様子ですね。

ビルマ国の誕生。(1943年8月1日から1945年前半)

日本の支援を受けてイギリスの植民地支配から独立。

日本の傀儡国家などと連合国側は言ってますけど

この笑顔と雰囲気を見よと言いたいね。

アジア人同志力を合わせて成し遂げた勝利です。

この写真には年代が書いていなかったので詳細不明。

ミャンマー軍が、日本の技術と戦法を学び

共に勝利したという正しい認識を持っていることに

大変好感を持ちました。

中国や韓国の様に恩を仇で返す輩とは違いますね。

 

他には動物と兵器の人形。

医療器具のコーナーなんかもありました。

戦場では、結局切断なんだなぁと実感した鋸セット。

グロい手術の写真は載せないでおきます。

 

あー疲れた。

カメラに納まりきらない程の巨大な噴水を中心に

4時間以上もかけてよく周りました。

記念像も遠すぎだし、もーいいや。

ズームで。

 

ずっと気になっていたミャンマーの新首都ネピドー。

期待通り閑散としていて、吹き出してしまう位ムダが多く

個人的に大変満足でした。

ミャンマー人にも外国人観光客にも不人気ですが

ゴーストタウンっぷりは一見の価値あり。

1泊くらいしてみてもいいんじゃない?と思います。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。



ムダの限りを見た!片側十車線の道路&軍事博物館:ネピドー」への2件のフィードバック

  1. ジロウ

    初めて知る事ばかりで驚きました。渡辺昇一の文章でイギリスが19世紀の末にビルマの王族に酷い事をしたと読みました。日本軍に対する展示の姿勢がいいですね。出来れば確か旧日本軍の飛行機が博物館にあったと思うので見たかったです。すいません勝手な要望ですが。

    返信
    1. takako 投稿作成者

      ジロウさん

      コメントありがとうございます。

      連合国側の歴史が一般化している世界情勢。
      そんな中、日本軍に対する正しい認識を持っている国は貴重ですよね。
      共感してもらえてうれしいです。

      飛行機があれば記憶に残ると思うのですが…見落としていたかもしれません。
      ゼロ戦といえば、ロンドンの戦争博物館に展示されていたものが印象深かったです。
      車体は薄い鋼板で、弾丸の跡が残っており、技術と生々しさが感じられました。

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