沿ドニエストルでソ連を感じる:キシナウからチラスポリ

2018/9/6 1モルドバレイ≒1ルーブル=6.6円

キシナウからチラスポリへ日帰りしました。

沿ドニエストル国内に宿泊は許されておらず

今日中にモルドバに帰らなくては!と

時間に余裕があるにも関わらず落ち着かない。

気持ち的に慌ただしい一日でした。

 

キシナウ〜チラスポリ間のバスは頻発している様で

セントラルバスターミナルで10分と待たずに

大型バスが出発しました。(37レイ)

国境では一応バスを下りて入国審査がありました。

「どこへ行くのですか?」との質問に一瞬地名が出てこず狼狽える私。

こういう時ってありませんか。

年でしょうか、私はよくあります。

すぐ忘れるわ覚えられないわ、散々です。

あらこのアジア人、英語が分からないのかしら?

バスの車掌さんが、ほら早く言いなさいみたいにプレッシャーを与えてきます。

何だっけ今日行くトコ。。。

たった数秒なのに長く感じるんですよね。

「ち、チラスポリ!」

「いつ帰るんだ?」

「トゥディ」

すると小さなレシートがもらえました。

ほっ。

 

移動時間は2時間弱、チラスポリのバスターミナルへ到着しました。

バスターミナルからメインストリートへ向かう途中に

インフォメーションセンターを発見。

中に入ると、スタッフのお姉さん達とおばちゃんがワインを飲んでいました。

「ここって観光案内所ですよね?」

「そうよ、あなたも一杯やりなさいよ」

モルドバはワインやコニャックが有名だもんな。

酒が飲めない私はお断りして、地図だけもらいました。

「帰りの最終バスは18:20よ!」と念を押されました。

メインストリートにレーニン大とレーニン小があるというので

縦断する感じで歩いてみることにしました。

それにしても人があんまりいません。

取り残された地方都市といった雰囲気。

そのせいかパトカーや軍服姿の人が目立ちます。

国境付近や川沿いで、地下壕の入り口も数か所見かけました。

独立戦争で亡くなった人の慰霊碑やチェリンスキー像を見ながら西へ。

お、ビッグレーニンです。

ソ連崩壊と共に社会主義の象徴とされるレーニン像は

世界各地で倒され壊されてしまったというのに

こんな巨大レーニン像が堂々と立っているなんて。

さすが沿ドニエストル・ソビエト社会主義共和国。

ソ連に対する想いを感じます。

一方これは作っちゃうんだ。アイラブチラスポリ。

コンクリートは割れ、壁がはがれている建物も多いです。

それでもルーマニア系民族に支配されるくらいなら

社会主義を支持して、今もロシアに寄りそう国。

というか地域。

旧ソ連領(中央アジア、カザフスタン、ウクライナ、バルト三国等)には以前行きましたが

一番ソ連ぽかったキルギスよりも

時代が止まっている様にを感じました。

天気が悪かったのも手伝って、雰囲気ありました。

ちょっと新しそうな建物も、デザインが旧。

外の雰囲気がするのは、街中にあるレストラン数件と車でしょうか。

日本車も見かけました。

期待せずに頼んだチキンは、ハーブがきいていて美味かったです。(計70ルーブル)

wifiもあったし、大声で英語を話す観光客がいて

ここだけは完全に別空間でした。

 

教会に寄り道しながら折り返しますか。

最後はミニレーニンを見ないとね。

あ、顔だけ。

人通りは少なく、決して活気があるわけでもないけど

こちらから挨拶すると笑顔を見せてくれたり

ウインクで返してきたりする様な

田舎町の雰囲気が漂う静かな場所でした。

謎の未承認国家、行ってみて良かったな。

 

出国は入国時にもらったレシートを見せるだけで完了。

タイムリミット付の観光で疲れたのでしょう

キシナウまで爆睡でした。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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