ウソ!杉原千畝神話を信じるな!:カウナス

2018/6/12

カウナスに赴任していた外交官杉原千畝は

本国の命令を無視し独断でユダヤ人に日本通過ビザを発行し

六千人近い命を救った人物で有名です。

ソ連軍が迫り領事館が閉鎖になってからも

滞在先のホテルや、カウナスを去る駅のホームでも

必死になってビザを書き続けました。

 

映画や一般的にはこのように語られています。

 

確かに彼はカウナスの領事館でユダヤ人に対してビザを書きました。

しかし!!!

「本国の命令を無視し独断で」というのが完全に嘘。

初めに彼の経歴を見ておかしいな?って思いました。

 

1940年7~8月 本国の命令に背いて無条件にビザをばんばん発行

1940年9月 日本総領事代理としてプラハへ赴任

1941年3月 ドイツ東プロイセン州日本総領事代理としてケーニヒスベルグへ赴任

1941年12月 ルーマニアの日本公使館一等通訳官としてブカレストへ赴任

そして1945年ブカレスト郊外のゲンチャ捕虜収容所に連行されるまで

外交官として勤務し続けましたとさ。

 

っておかしいでしょう???

 

もし本当に映画の様な人物が好き勝手やっていたとしたら?

ノーチェックでビザを発行し続けていたとしたら。

そんな奴は普通に考えて即刻懲戒免職になるはずです。

なのに終戦まで欧州で職務を全うしているのです。

国を挙げて戦争をしているんだよ、こんな事あるわけがない。

っていうか、本国の決定を覆す権限が一個人にあるわけない。

 

常識的に少し考えたら変でしょ。

そこで疑いを持って、その辺りの歴史を調べてみると

参考になる記事も多少…少数派ながらありました。

 

杉原推しをしている側の意図を考えると

「日本国はユダヤ人を見捨てた」というメッセージが読み取れます。

一人の人物を美談で祭り上げ、大局として国家を辱める。

加えて、国の決定をないがしろにし感情的に振舞う

非常識な外交官として杉原氏をも辱めているのです。

 

こんな作戦に日本人はコロリと騙されます。

「わー、ユダヤ人救ったんだー。すごーい」などと。

 

そもそも大日本帝国は、世界で初めて人種差別撤廃を国連で訴えた国。

白人による植民地支配が横行していた中でど正論をぶちかますんです。

そんな国が差別を後押しする様な決定を下すでしょうか?

 

否。

 

本国の松岡洋右外務大臣からの返答は「NO」なんかではなく

「彼らに対する日本通過ビザ発給は、最終目的地たる北米・中南米諸国の入国許可手続を完了した者に限るように」

という当たり前の回答でした。

条件を満たしている人に限り通過ビザの発行を認めているのです。

 

もし神話の様な事が行われ、受入れ先が無い人に日本通過ビザを出してしまったらどうなるでしょうか。

ビザがあればソ連は通過を許可していたのでウラジオストックまでは行けますねぇ。

で??

ウラジオストック港で「受入国の入国手続きを終えていない、日本以遠の乗船券もない、金もない」

そんな人物を日本へ入国させるわけにはいきませんから、当然乗船拒否。

じゃあソ連が難民を引き受ける・・・わけないし。

ウラジオストックにユダヤ人難民があふれ

また新たな問題で両国間に亀裂が入るでしょう。

そんな私にでも想像がつく事を外交官がやるかー?

 

ビザ発行に際して慎重になるのは当然です。

神話みたいにバカバカ無条件にビザ発行してませんし

大日本帝国はユダヤ人への通過ビザを全面拒絶もしていません。

左翼のプロパガンダに騙されてはいけません。

 

ちなみに松岡氏は満鉄総裁時代に、東条英機総理大臣の依頼により

難民を特別列車でハルピンに受け入れたという過去もあります。

ドイツ軍からの猛烈な抗議が来ますよねぇ。

それに堂々と「当然たる人道上の配慮である」と言い切る東条総理。

かっこいいですねーー。

 

まぁこんな事を踏まえてですね、カウナスへやって来ました。

こちらの資料館では彼をどの様に扱っているのでしょう。

領事館だった建物がそのまま資料館として使われいます。

住宅地にある普通のお家といった感じ。

資料館のドアを開けると、感じの良いスタッフが

日本語で迎えてくれました。(4ユーロ)

ここのスタッフさんは皆、日本式会釈「どーもー」をします。

執務室のデスクの上。

ペン立てが一番印象に残りました。

杉原家族がリトアニア中を旅行していたことや

他の国でユダヤ人にビザを出していた人物の紹介など

一階の展示物には日本語のパネルが用意されていました。

私が見る限り「本国の命令に背いてまで」との表記は見当たりませんでした。

パンフレットも見直しましたが見当たりません。

ほっ としましたね。

 

領事館が閉められた後、滞在していたメトロポリスホテル。

古びた味のあるホテルで、普通に通り過ぎてしまいそう。

ここにもちゃんと彼の足跡がありました。

そしてついにカウナスを去る日がやってきます。

現在はこんな列車が走っています。

だーれもいません。

カウナス駅にもプレートが設置されていました。

こういう感謝の意を示されるのは誇らしい事だと思います。

 

冒頭の狂人じみた紹介を正すと・・・

カウナスに赴任していた外交官杉原千畝は

本国の命令に従い、基準を満たしたユダヤ人に日本通過ビザを発行。

結果このビザによって生き延びたユダヤ人が六千人ほどいました。

となるかな。うん。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。



ウソ!杉原千畝神話を信じるな!:カウナス」への2件のフィードバック

  1. arayanda(arayandaeichan)

    ヴィザ発給の基準についての訓令に杓子定規に従わず、拡大解釈ないしお目こぼしで発給したのも多いのではないでしょうか。杉原が発給したヴィザで日本に渡航した者の中には基準を満足していない理由で出国できなかった者も多数おり、そういう方は上海に送られ上海のユダヤ組織により第3国に脱出したようです。戦争を終えて帰朝した杉原は直ちに解雇処分を受けています。戦時中は基準に合わないヴィザ発給の事実は明確にならず、かつ杉原の諜報活動について配慮されたのではないでしょうか。

    返信
    1. takako 投稿作成者

      arayandaさん

      そういう細かいことが言いたかったわけでは無く、過大な神格化によって誤った認識を持たせようとする映画・マスコミに物申したかったのです。
      確かに、お目こぼし的な事があれば公にせず隠すという事も考えられますね。
      戦後の解雇については、敗戦により不景気・・・というか赴任先が無かった説もありますし。

      真実は分かりませんが、流されている情報を鵜呑みにせず考察することは大切だと思いますね(´・ω・`)

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