諸葛亮孔明が眠っていると感じた武候墓:勉県

2017/11/7 1元=17円

今日は諸葛亮孔明にちなんだ場所へ2つ行きます。

勉県にある武候祠は、中国内に7つもある内最古のもの。

もう一つは、孔明が亡くなったままの姿で眠っているという武候墓。

どちらも中心部からバスで行く事ができます。(1乗車2元)

武候祠の近くには三国志ゆかりのスポットがあるので

まずは3路のバスで終点の水磨湾まで行き

馬超像と古阳平关へも寄ってみました。

定軍山で大敗した曹操がここ古阳平关まで撤退し、

劉備軍の猛攻を耐えしのいだ要所。

その後、孔明の北伐時にはここから宝鶏ルートで進軍したという

漢中の玄関口となる軍事拠点でした。

馬超が今でも砦を守っています。

ここでも中国政府は金儲けを計画中。

どこへ行っても破格の入場料を要求してきますからね。

まだ開発途中なのかとん挫したのか、無残な状態でした。

途中までは画とか描いて頑張ったっぽいですけど。

もぅ開発なんてしなくていいのに・・・なんて思いつつも

画が描いてあれば見ますよ、一応。

個人的に木牛流馬好きなんです。

牛の一輪車かわいいじゃん。

 

古阳平关と道路を挟んで反対側には諸葛亮読書台があります。

山の上に二つ。

見えるには見えましたけど、舗装された道が見つからず近くまで行くのは断念。

目を凝らして眺めつつ、3路のバスで武侯祠まで引き返します。

一番古いぞーっていうアピールですね。

高い入場料(60元)のくせに割にはあまり整備されていません。

コンクリ像は雑で置きっぱなしだし

いたるところで工事中。

こういう中途半端なとこ嫌いね。

位牌もこんなに小さいしさ。

庭はかろうじていい雰囲気に保たれていました。

ちょっとテンションが下がっている時に高台から見えた景色。

何やらテーマパーク的な施設があるじゃないですか。

古い街並みや赤壁の戦いの様子などが再現されています。

曹操から矢を頂戴するシーンですね。

中では諸葛亮と魯粛がお茶を飲んでるっていう。

お決まり三顧の礼 等身大ジオラマ。

不貞腐れた張飛がかわいい。

各武将の武器が展示されている兵器博物館もありました。

規模は小さいながらも新しいのでキレイでした。

方天画戟だー。

武候祠でテンション下がり気味のところ、テーマパークで持ち直しました。

それで気分良くしていたら・・・

武候祠の近くにある馬超墓に寄るのをあっさり忘れてしまい

足が武候墓へ向かっていました。

孔明ほど興味が無いからかかな、普通に抜けちゃった。

ごめんよ馬超。

 

武候墓へは中心部から2路のバスで行く事ができます。

ここも足元を見た入場料設定で70元。

やはり荒れた感じは否めませんでした。

しかーし、いざ石碑の前に来てみると

異様に心がぞわぞわするのです。

本当に孔明が眠っているかは不明・・・って話ですが

そこだけ空気が違うというか念を感じるというか。

何かあるという気がしました。

近くに寄りたいけど寄り付けない雰囲気を放っている様な。

 

お墓を前にして、晩年の活躍と出来事を振り返ります。

五代将軍が次々と先立ち、劉備から全てを託されるも

北伐は長引き内部にも亀裂が出始めます。

漢の復興を夢見た劉備の遺言を守り、未来を据えて続けた北伐。

六度目の北伐でやっとのこと上方谷で司馬懿を追い詰め

火攻めにするもあと一歩の所でまさかの大雨・・・。

 

このドラマチックな展開ね。

赤壁で風を操ったから、そのしっぺ返しなのでは?

私にはそう思えて仕方ないのです。

何人も天を操ったらダメなんじゃないか、と。

 

叶わなかった北伐、魏延の謀反、今後の蜀の運命を案じ

心休まらず、無念の内に死んでいったのだろうなぁ。

 

お墓の周りにはただただどんぐりの木が植えられていて殺風景。

観光客はまばらで地味な雰囲気がまた良いです。

 

正直全く期待していなかった武候墓の方で

びりびり感じるものがあって感無量でした。

 

数日前に「行ってみようかな」と思い立った漢中と勉県。

三国志オタクの人だけでなく、にわかファンでも楽しめるエリアなので

西安や成都のついでに寄ってみるもの有りかと。

 

たくさん戦いのあった場所なので、誰かと共鳴できるかもしれません。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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