元陽のついでなんて言わないで!居心地良い街:建水

2017/11/30 1元=17円

昆明から元陽の棚田へ向かう途中にあたる建水。

時間もある事だし寄り道してみる事にしました。

整備が進みつつありますが、まだまだ静かでおだやかな雰囲気。

名物の焼豆腐も美味で、二泊して正解な街でした。

 

建水古城の道幅は広くて交通量も少なめ。

屋根の頂点が丸みを帯びているのがここの特徴の様です。

優しいフォルムがいい感じ。

歩くとお寺がちらほらあるのでお邪魔してみます。

道教寺院にはいつも気になる神様がいるのです。

たいていは隅っこに座ってらっしゃる。

そうそう、このお方。

このお方、明代の道教系の小説に出てくる楊任という人がモデルとなっています。

物語を数行にまとめると↓

揚任は商の偉い人に仕えていましたが、主人の痛い点を直言した為

怒りを買い目をえぐられてしまいました。

それを哀れに思った道徳真君が楊任の目に良薬を入れると

なんと!目から手が生えて、手に目玉ができましたとさ。

 

これは手が届くところなら何でもどこでも見ることができる

という神技を具現化したものなんだって。

目の付いていないバージョンもありました。

これでは珍なだけで何も見えませんねぇ。

道教寺院へ行ったら今後も要チェックの神様です。

 

他にも入っていいのかダメなのか分からない施設がちらほら。

普通に門を通過しようとした所を、警備員さんに止められました。

「チケット買ってね。」と小さな声で穏やかに案内され

何が展示されているか分からなかったので

とりあえずパンフを見てから決める事にしてカウンターへ。

 

イングリッシュ、イングリッシュとチケット売り場のお姉さんが

両手でパンフレットを渡してくれました。

こんな丁寧な方もいるんですね。

 

ん?

いつからでしょうか・・・人当たりが変わったの。

四川省や陝西省でこんな扱いはなかったはず。

チケット売り場の女性は皆、面倒くさそーーーうに

無言でやり取りするもんだと思ってましたから。

 

雲南省に入ってからの様な気がします。

麗江古城のお姉さんも翻訳アプリ使ってくれたし。

昆明のバスチケット売りのお姉さんも優しかったし。

 

そういえばホステルでも、パスポートを両手で渡されたっけ。

チケット、お金なんかもすぐ手でぐちゃぐちゃにする人が多く

パスポートも雑に扱われてイラっとする事も多かっただけに

ここ数日の丁寧な対応に驚いています。

 

建水には民族衣装を着ている人はいませんが、

足が長く、顔は彫りが深く面長な人が目立ちます。

気質も漢民族とは違うのかしらね。

 

すっかり気を良くしてパンフレットを見ると「科挙」という文字が。

これは面白そうなので入る事にしました。(30元)

 

隋~清の時代まで約1300年に渡り行われた官僚登用試験。

私の中では、浅田次郎先生の「蒼穹の昴」「中原の虹」のイメージが強く

貧しい生活から脱出する術は、科挙試験合格か宦官か二者択一。

これでもかという程の上下関係。

上には徹底的にひれ伏し、下にはボロクソ言う&やる

上を目指す強い意思、そして賄賂というねちっこさ。

小説の内容がそのまま、清朝の印象になっています。

 

平等に与えられ制度の様で、金持ちにしかチャンスがないという。

それもそのハズ・・・

なんか硯が無駄に立派ですもん。

にんにく硯なんて、もうアートです。

展示用に派手なものを集めただけでしょうか、普通だったのでしょうか。

 

そして字が超細かい。

糞拾いには無理っぽいですよ、こんなん。

今でいう国立学校、地方の学校、個人塾など

様々な場所で教室が開かれていたそうです。

 

で、今日衝撃だったのが科挙制度廃止の年。

1905年。

今までそんなに科挙に注目していなかった為、知りませんでした。

明らかに日清戦争が関係していると思うのは、私だけ?

もちろんそんな説明はありませんけど。

 

いつまでも昔のやり方にこだわっていてはダメだ。

現に明治維新を遂げた大日本帝国は帝政ロシアに勝ったではないか。

そんな話し合いあったと思うなぁ。

有色人種が白人列強諸国に立ち向かうキッカケを作り

古い制度に見切りをつける覚悟を与えたのは

間違いなく大日本帝国であると。

もう認めちゃおうぜぇー。

それが今では日本に矛先が向いてるのは納得いかんです。

 

古城内は狭いので数時間あれば周れてしまいます。

その他の見どころと言えば、西の「双龍橋」でしょうか。

これだけと言えばこれだけですが、周りの風景がのどかでいい感じ。

湿地帯や川沿いを散歩するのは気持ち良いです。

スタインドバイミーごっこもできます。

高額な入場料がかかる文廟、朱家花園、朝陽楼へ入らずとも

ぶらぶらするだけでも楽しい街でした。

 

名物焼豆腐も美味しかったですし。

初めは輪に入りにくいけど、座って「豆腐」と言えばこっちのもん。

炭火を使ってるので美味しいに決まっています。

わんこそば方式でホストがどんどん焼いて配ってくれます。

「もーお腹一杯」と言っても、

「まだこんなにあるぞ、お前の為に焼いたんだ」的な感じで勧められます。

タレがまた美味でして、お店によって違います。

油ベースに味噌っぽいところ、塩多めなところ、激辛なのもあり。

地元の人はマイアレンジがあるんだろうなぁ。

低いテーブルと小さな椅子で周りの人と一緒に一口豆腐をいただくの、いいですね。

 

建水ほんと立ち寄って良かったなと思いました。

焼豆腐で地元の人と触れあい、丁寧な対応にほっとできました。

元陽への乗継点で飛ばしてしまうのはもったいない。

そして「ついでに」とか言わないで、居心地良い街ですから。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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