反独プロパガンダがすごい!戦争博物館:ロンドン

2017/1/17 1ポンド=137円

ロンドンにある戦争博物館を訪れました。

スタッフさん達は常に見学者を気にかけ

客として扱われてる感が半端なかったです。

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無料にも関わらず、展示方法・内容等言うこと無しの博物館は

反独プロパガンダに満ち満ちた所でした。

 

あわよくば空軍博物館とハシゴしようとしていたので

10時の開館とほぼ同時に入館しました。

施設に入るなりスタッフさんが各階の展示物を紹介してくれ

各セクションのツアーがある事等を教えてくれました。

 

第一次世界大戦から見ていきましょう。

おおードレッドノートの模型です。

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このド級戦艦が先駆けとなり、戦艦の時代が始まります。

兵器だけでなく、兵士を集ったポスターや

タッチパネルを使った紹介やゲームもあり飽きません。

 

しかし。。。どこの説明文を読んでも

ドイツがドイツがって。

画像やナレーションも流れていて「ジャーマン」とばかり聞こえてきます。

 

第二次世界大戦のエリアに入ってからは

主語が「ナチス・ヒトラー」へと変わります。

 

聞き覚えのある軍隊マーチが聴こえてくるなぁと思ったら

やっぱりナチスのプロパガンダ映画「Triumph des Willens」だ!

この映画を部分的に切り取り、施設数カ所で流していました。

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私このDVD持っていて何度となく見ています。

1934年ヒトラーが一番勢いに乗っていた頃の映像で

党大会の様子が主におさめられています。

この映画大好きなんですよね。

ヒトラーの創り出す鼓動が高鳴る様な空気もさることながら

とり囲む群衆の恍惚とした表情が夢心地で好きなのです。

盲目的という言葉がピタリとはまる。

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この時代、皆夢を見たかったのよね。

 

展示物も独軍の兵器が満載です。

Uボートから炸裂する魚雷でしょ。

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暗号機エニグマ。

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独軍が世界で初めて開発に成功した弾道ミサイル。

V1、V2弾。

海を越えてロンドンを攻撃する為に開発されました。

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ドイツの技術すごいんですよ、ほんと。

Uボートは、少ない乗組員でも動かせる設計になっている点が素晴らしい。

同クラスの潜水艦で他国と比べ約3/4程の人数で戦える、機能性抜群の艦なのです。

ロケット弾も、後の宇宙開発への足掛かりになるアイデアが詰まった兵器でした。

 

それを迎え撃つ英国の地対空ミサイル。

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英国はドイツに屈さず、徹底抗戦を決意します。

 

敵国ながらBMWの二人乗りバイクは人気でした。

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多くの人がバイクの前で写真撮影。

わかるよ、カッコいいもんね。

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映画でもよく見るもんね。

 

同階には暮らしの様子を展示した部屋があり

女性たちにスポットを当て、家の中や空襲の体験コーナーもありました。

ゴキブリヒトラー。ひ・・・ひどい。

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そこにはラジオの展示もありました。

 

国営放送BBC・・・

このBBCにドイツ軍はやられたのです。

この事実を知ったのは数年前なのですが、相当ショックでした。

何故かこの事実ってあまり表に出てなくないですか。

 

蘊蓄いきます。

BBCは常に比較的正確な戦況をラジオで伝いえていました。

日本の大本営とは大違いです。

 

英国民だけでなく、反独民衆の情報源はBBCでした。

だから独軍は電波妨害をし、情報が伝わらな様に努めました。

そして、独軍もBBCを聞いていました。

 

そして、信じてしまったのです。

「待ちに待った米国軍が、フランスのカレーにやって来る!」という放送を。

正直な英国が放った、たった一度の嘘を!!!

この、たった一度というのもポイントよね。

 

独軍はバカではありません。

ノルマンディー上陸は予測しており、守備を固めていました。

しかし、この嘘を信じて、守りの大半をカレーへと移動させてしまったのです。

 

比較的守りが薄くなった所に、米軍来たり!!!

D-DAYの映像も流れていました。

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船から米国軍が出てくる、その出口へ向かって銃弾をあびせ

次々と兵士が倒れ、死体を乗り越えて次の兵士が出てくる

正に米軍らしい物量作戦の映像が。

 

歴史のIFを考えてしまいます。

もし完ぺきな守備だったら、ノルマンディー上陸はあっただろうか?と。

連合軍は結果BBCを使った情報戦略に勝ちましたが、

戦争に100%ということはあり得ません。

どうなっていたんだろうと妄想が膨らみます。

 

英語のパネルを読むのも疲れるし、妄想や歴史の復習しながら

もう4時間以上もここにいます。

空軍博物館とのハシゴは諦め、博物館内でランチにしました。

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ケチャップとマヨネーズをかければ、比較的食べれるレベルでした。

サーモンの細切れとグリンピースをマッシュポテトに混ぜて焼いたの。

でもコーヒー入れて12ポンドの価値があるかと問われれば、否。

 

さーー、まだまだアウシュビッツが残ってますからね。

アウシュビッツ展示エリアは写真撮影禁止でした。

 

ここでも「Triumph des Willens」の映像と共に、

ナチスのプロパガンダと、虐殺行為を完全否定していきます。

残っている映像が少ない為か、目新しい映像や写真はありませんでした。

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唯一、ゲッベルスの演説が長めに流れていたかな。

 

ヒトラーが嫌っていたのはユダヤ人だけではありません。

優生学思想に基づき、劣等分子を持った者

精神障がい者や身体障がい者も同等でした。

ここまでは本当だと思います、彼は弱い者が嫌いだった。

 

T4作戦で生産性の無い者たちを安楽死させていました。

ヒトラーは内にも厳しく、最強国家を創ろうとしたのです。

その数が博物館では9万と説明されていて

また他の資料では15万とも書かれていたりして

どーーも信憑性がありません。

 

だから、この「事実」とされている事が本当にあったのか?

それさえも疑わしくなってきます。

 

ホロコーストも同様に考える事ができます。

ユダヤ人虐殺って本当にあったの??

そんな非生産的な事をヒトラーがやるだろうか?と。

 

虐殺されたユダヤ人は600万人という数で統一され定着していますが

チマチマ頭撃ち抜いたり、ガス室に送り込んで埋めて・・・って

たった数年でできる数でしょうか?

虐殺に本気を出したのが2年半としましょう。

6,000,000人÷912日=6,578人

毎日毎日2年半ずーっと、6,578人殺し続けないと600万に届きません。

戦線を広げて、そんな事ばかりやってられるとは思えません。

 

ショベルカーで死体をガーーーってやっている写真は有名です。

運転手がハンカチで鼻を覆い、もの凄い顔をしているのが印象的。

臭いでしょう、処理はどうしていたのか?

毎日6000体燃やし埋めていたのでしょうか。

疑問は募るばかりです。

 

公に黒を白だと言うとマルコポーロ社の様に消されます。

勝者が「あった」と言えばあったのでしょう。

それを覆すことは一般人レベルには到底できません。

 

私は勝者の発表を鵜呑みにはしていない為、完全に枢軸軍贔屓です。

そんな私の心を動かしたのが、アウシュビッツの真っ白なジオラマ。

フロアいっぱいに線路と屋根の低い小屋が騒然と並ぶジオラマです。

直接的な虐殺の写真や映像よりも、空虚感、絶望感が漂っていました。

 

最後のしめは「犯罪者はだーれだ?」という事で

ヒトラーを筆頭に各幹部の顔写真が展示されている内容でした。

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博物館を出た頃にはもう暗くなっていました。

 

あ!独軍のことばかりで、我が方の事を書き忘れていました。

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ゼロ戦の残骸も展示されていましたよ。

このぺらっぺらの車体こそゼロ戦の証!

軽量化を徹底的に図った大日本帝国が誇る戦闘機!

銃弾が痛々しいです。

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戦後発見された車体をここに保管しているんだって。

 

戦闘機の蘊蓄もあるけど、他に譲ります。

感情移入しながら丸一日かけて周ったので、心身共に疲れました。

 

戦争・軍事関連の博物館にはその国の意思が現れます。

英国は反独一本、大変興味深く見学させてもらいました。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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